10月は収穫最盛期になります。
先週(10/11-13) 特栽米の脱穀作業を終え、翌週からは各種ニンジン、ゴボウの第一回目の収穫、終盤を迎えた秋どり大根などほぼ毎日収穫作業が続きます。
また、農場長らはたい肥作りの材料として市内各地の農家さんや営農法人から譲り受ける「もみ殻」集めで、毎日暗くなるまで運搬作業をしています。

10/16 紫ニンジンの収穫
今年は記録的な猛暑で、耐暑性の高いと言われる紫ニンジン(パープルターゲット)が影響を受けました。
通常はまだ細く小さな内から紫色に可食部がなるのですが、今年は色づきが遅いようでした。秋も深まり、寒暖の差が強くなった辺りから一気に肥大化し、可食部まで紫色が浸透してきたようです。やはり、暑さの影響で収量は減少しています。

10/16-17 ニンジンの収穫
今年2回目となるニンジンの収穫。
今回収穫する品種は「晩抽紅奏」と言うビックサイズに成長する加工用人参で、βカロチンがかなり豊富らしいです。

昨年の試験栽培で高収量で貯蔵性も良好だったため、今年正式採用しています。ちなみに第一回目はいつも通りの「時無五寸」人参でした。

天候の関係と収穫作業が詰まっているため、人参ハーベスタと同時に手掘り作業でも収穫を同時進行させています。

鮮やかな朱色の人参。肉質も柔らかく、とにかく大きいサイズになりました。中には30cmを超えるサイズもあり、ニンジンハーベスタの収穫サイズを超えていました。

10/18 第一回目のゴボウ収穫
牛蒡の収穫時期は朝夕の冷え込みも一段と増し、紅葉が見頃を迎えています。農場から見える「十和田湖外輪山」や「八甲田連峰」の山々は錦色に染まりすごく綺麗です。
この日の最低気温は5度。日中は気温は上がりますが、10~13℃くらいです。寒さに震えることもあります。

牛蒡を収穫する前に、収穫時に邪魔になる秋田フキのような大きさになる「牛蒡の葉」を粉砕しています。
牛蒡掘り取り機で、牛蒡の首の辺りを掴みとり、土中から引っこ抜いてゆきます。その後、手作業でゴボウの葉を切り落とし、コンテナに収納してゆきます。

今年の記録的な高温は、主力産地の青森県同様、猛暑の影響で平年より長さが短めになりましたが、牛蒡本来の香りが強く、味と風味は変わりありませんでした。
新米の時期はどの家庭でも作る秋田名物「きりたんぽ鍋」には欠かせない牛蒡。我が家では「だまこ鍋」にしてみましたが、牛蒡の良い香りとシャキシャキした歯応えで美味しく戴きました。

10/23-24 終盤を迎えた「秋どり大根」
記録的な高温干ばつの影響で夏どり大根は品質・収量低下で不作でしたが、10月から始まった秋どり大根の収穫では、一部の圃場で夏期の高温の影響が後を引くところもありましたが、寒暖の差で丸々と太った大根が沢山採れています。

収穫時の写真はありませんが、中には1キロ超えの大きな大根もあり、夏どり大根が小ぶりだっただけにズッシリとした重さ、手応えを感じての収穫作業となりました。

収穫作業は、第二回目の牛蒡、「採れたて野菜プレゼント」用の最後の大根掘り、そして11月晩秋の菊芋の収穫を残すのみとなりました。