当園の今年最後の収穫は「菊芋」です。
日本海側中心の秋の冷たい長雨の影響で、畑に入れない日も多かったのですが、初雪の降る前に予定していた全ての菊芋を収穫出来ました。

菊芋の収穫は、霜で葉や茎が枯れてきた頃が収穫適期となります。当園では冬は2メートルを超す積雪があるので、春収穫分だけを残し、全て収穫してしまいます。
まずは、3メートルを超す菊芋の「カラ寄せ」から始まります。
今年もしっかりとした強風対策の「土寄せ」を行い、倒伏する菊芋はほんの僅かでした。


最初に刈払い機で、少しだけ根元を残し、刈払います。

その後、カラを畑脇に運び出します。

収穫作業が容易になるように、全て運び出します。

この作業だけで、3日間は掛かります。
収穫前のひと仕事です。

収穫初日(11/15)は、前日までの大雨でトラクターが畑に入れず、大型油圧ショベル機での菊芋収穫となりました。
越冬させ、雪の中から掘り起こして収穫する「雪の下 菊芋」の収穫ではショベル機を使いますが、晩秋の収穫で使う事は滅多にありません。


バケットで大きく菊芋の根元を掘り起こします。

掘り起こした根元から菊芋を掘り起こして、収穫してゆきます。

収穫二日目。
ようやく畑がトラクターでの収穫出来るくらいに、畑が乾燥しました。今週はまずまずの天気。雪が降る前に収穫出来るよう頑張ります。
トラクターでの収穫は、トラクターに取り付けた掘取機で、土中の菊芋を土ごと掘り起こし、コンベアで後方に送りながら、土をふるい落とします。


その後、人手で地表に出た菊芋を拾い集め、さらに土中に残る菊芋を手で掘り起こしながら収穫してゆきます。

北米原産の菊芋は、20世紀にヨーロッパ各地に伝えられ、栽培野菜として普及になりました。花は菊の花に似ていて、根がショウガに似たイモ状の形をしています。
実は食べている菊芋は、「根っこ」の部分なんです。


いびつな形をしていますが、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれ、糖質が多いのですが、ジャガイモやサツマイモのようにデンプンは含まれていない為、低カロリーなスーパーフードと言われています。
当園の菊芋は他に比べると大きめと言われていますが、今年は天候の関係で平年よりは若干小さめかな・・・

収穫4日目。
ここは、青森県と秋田県の県境に位置する十和田湖高原の田代平農場。
この時期には珍しく気温高め。平年であれば11月中旬頃には積雪があり、平年でも2日間ほど雪の中で収穫する日もあります。
気温は高めと言っても、15時を過ぎると寒さで手がかじかんでしまいます。皆、防寒対策、毛糸の帽子をかぶっています。


この日は、夕方から雨。泥まみれの収穫となりました。

収穫5日目。
収穫作業は、マンパワー。人手が揃わないとなかなか進みません。

収穫6日目(最終日)
午後から大雨の天気予報。
急いで収穫を進めます。午前中には予定していた畝まで全て終わり、雨に降られる事なく無事終了となりました。


カラ寄せを含む、延べ9日間の作業でした。
さすがに疲れましたが、昨年よりは収量もよく、良い菊芋が収穫されたのではないかと思います。
寒暖の差で身がよく引き締まっています。採れたてはシャキシャキ新鮮で、菊芋の風味とほんのりとした甘みがあり、スティックサラダで美味しく戴きました。

11/24は、農場では大雪になり、降雪前で収穫が終われた事にホッとしています。
ご予約済のお客様へは準備が出来次第、発送させていただきます。ネット販売は今週末(11/27)頃を予定しています。