8月下旬・・・出穂から20日ほど経過し、登熟期を迎えています。
登熟とは種子が発育・肥大してゆき、籾の中のお米が出来上がってゆく事を言います。
だいぶ稲穂がこうべを垂れてきて、黄色くなってきました。収穫まであと一ヶ月ほどかな…今年は天気も良く(日照時間も多く、気温も高く)、少し稲刈りが早まるのではないかと言われています。

明日は秋田県特別農産物(特栽米)の圃場検査の日。
栽培方法、肥料、農薬の使用状況を確認して、圃場を検査してゆきます。
今回は、検査官の方へ見栄えを良くすると言う訳ではないのですが、田んぼにだいぶノビエが目立ってきているので、少数精鋭3名でノビエの草取りを行いました。

田植えをしてから1週間後に一回は除草剤を散布しますが、その後は6月末に社員全員で手作業による除草しました。特栽米なので、除草剤、イモチ病、カメムシ駆除など様々な農薬の使用カウント数が制限されていますので、なるべく農薬を使用しないように手作業で出来る事は手作業で行います。
最後に手作業による中耕・除草作業を終えてから二ヶ月。取りこぼしやその後に生えてきた雑草が少し目立ってきました。目立つのは「ノビエ」をいう、最も代表的なイネ科の水田雑草で、発生量が多く、稲に被害を与えます。
1枚目の田んぼではノビエの発生量はわずか。


↓「ノビエ」 稲穂より背が高くなり、稲のように分けつして株になっています。

この種子が落ちる前に刈り取り、種を田んぼに残さないようにします。田んぼに種子が落ちると、来年は何倍も増えてしまいます。
株根から稲刈り鎌で刈ってゆき、袋に入れて圃場外に出します。

別な圃場ではかなりノビエが幅をきかせていますが、ここは丁寧に辛抱強く、刈り取りしてゆきます。

今回は田んぼ3枚分で、袋10枚分。思っていたよりノビエが生えていた感じです。

3人で3時間ほどかけて、ノビエを刈り取り、すっかり綺麗な田んぼになりました。

稲刈りまで、約一ヶ月。
登熟期を迎え、好天が続くと、光合成が盛んにおこなわれ、お米は美味しく実ります。
但し、夜間も気温が高いと昼間に光合成で作った「ブトウ糖」が夜間の稲の呼吸で消費され、米粒にいきわたりません。
ここ地元鹿角は、お米もリンゴも北限の桃も美味しいと言われているのは、昼夜の寒暖の差が大きいため、味や品質の良い農産物が収穫されると言われています。

早くも美味しい新米が食べたくなってきました。
予定では、9月末辺りの稲刈り、はさがけによる「天日自然乾燥」を2週間ほど行い、販売は10月下旬になります。

今年も天日自然乾燥米あきたこまち(特栽米)にご期待下さい。