今年最後の収穫である「菊芋堀り」が11月8日~23日に行われました。
秋田県と青森県の県境に位置する田代平農場では、朝夕は0℃を下回り、いつ雪が降ってもおかしくない寒さでしたが、日中は気温が上がる日も多く、順調に収穫作業を終える事が出来ました。実際の田代平農場の初雪は11月11日。平年より若干遅めになった点や根雪までにはならなかった事もあり、天候に恵まれたと思います。

当園の菊芋の収穫は、霜にあたり菊芋の葉や茎が枯れた頃から始まります。
まずは刈払い機で菊芋の茎を刈ってゆき、茎を菊芋畑から出す作業を行います。当園では「カラ寄せ」作業と呼んでいます。
これが毎年けっこう大変な作業。びっしり汗をかきます。
そして、今年の猛暑の影響か平年では3m超す位の背丈が、高いもので4m近くまで背丈が伸びてしまい、倒伏してしまうものも有りました。

刈り取った菊芋の茎を拾い集め、トラクターのバケットに積み込み、圃場外に運び出します。

今年収穫する圃場の全ての菊芋の茎を集めます。カラ寄せ作業で1日が掛かりました。

収穫初日。
この日は朝はかなりの冷え込みがありましたが、日中は気温があがり、良い天気になりました。
収穫はトラクター後方に取り付けた「掘取り機」が土中の菊芋を掘り起こし、コンベアで後方に送りながら土をふるい落とし菊芋を地表へと露出させてゆきます。
その後、人手で拾い集めたり、土中に残る菊芋を手で掘り出して収穫してゆきます。
11月にしては暖かい陽射しの中での収穫でした。初日は農機具の試運転を兼ねてゆっくり丁寧に掘り起こします。


収穫2日目以降は、ひたすら菊芋を拾い集め、コンテナに収穫してゆきます。

まずまずの大きさの菊芋が収穫されています。天候の影響か小粒の割合が若干多いかな。

社員総出の収穫作業。
里と違い、標高の高い十和田湖高原は晴れていても吹く風は冷たく、寒さが身に染みてきます。

収穫中に降雨があった場合は収穫を中断します。
ドロドロと土まみれになった菊芋は長期保存が難しく、土を乾かさなければならないためです。菊芋は天候の良い条件での収穫を優先し、降雨・降雪の日は「野菜スープ」の製造にスケジュールを変更します。

倒伏があった箇所は菊芋のつきも悪く、倒伏していない場所は大きい菊芋が沢山出ていました。

収穫最終日は11月23日。明日から降雪が続くとの予報でしたので、休日返上で最後の収穫作業を行いました。

菊芋は横にも広がりますので、畝と畝の間も掘り起こし、収穫をしてゆきます。

全ての収穫を終えると、菊芋の根っこをバケットに積み込み、圃場から出して終了です。


菊芋のカラ寄せ作業日を含め、実働9日間の収穫作業になりました。暖かな日もありましたが、やはり初冬の田代平農場は寒かった。さすがに疲れてしまいましたが、今年最後の収穫を終えて、ホッとしています。
今年の猛暑と倒伏もあったため、収量は若干少なめでしたが、良い菊芋が収穫されました。

早速、収穫したての菊芋を戴きました。
まずは、定番の冬季限定「生サラダ」。シャキシャキとした食感とほのかな菊芋の甘みが楽しめます。

続いて、私の大好きな「菊芋のアヒージョ」。
生サラダではシャキシャキした食感が、火を入れることでネットリとした食感になり、またニンニクと赤唐辛子で味付けされたオリーブオイルが菊芋に浸み込み、とっても美味しいです。今回は舞茸と一緒に。鶏の砂肝と一緒なんかもいいですね。これは是非、味わって欲しいと思います。

しらかば農園では、収穫した後は菊芋についている丁寧に土をある程度落とし、土まみれの状態では送りません。
長期保存したい場合は、このまま庭や畑の土の中に埋めておくと良いでしょう。
また、土付きですので冷蔵庫に保存しても持ちは良いです。食べる分だけ洗浄して使いましょう。

フラクトオリゴ糖たっぷりの「菊芋」を毎日のご健康にお役立て下さい。

弊社ホームページAmazonしらかば農園店ヤフーショッピングしらかば農園店で販売を開始しています。