今年で14年目を迎える秋田県特別農産物の認定取得(特栽米)している「はさがけ天日乾燥米」の脱穀作業の様子をお伝えします。
9/25から始まった稲刈りとはさがけ作業から約3週間経過し、太陽と爽やかな秋風でじっくりと時間を掛けて天日自然乾燥させ、ようやく脱穀作業が出来るようになりました。
お天気が続けば約2週間ほどで自然乾燥が出来上がり脱穀出来るのですが、今年は降雨の日も多く、3週間掛かりました。

稲穂が朝露に濡れていると脱穀出来ないので、前日にブルーシートを掛けて朝露に濡れるのを防いています。
脱穀当日の朝は、ブルーシートの撤去から始まります。

午前8時過ぎに脱穀スタート。
はさがけした稲束をハーベスタと呼ばれる脱穀機で、籾殻を取り出します。通常、「稲こき」と言います。

ハーベスタに稲束を通すと、籾が取り除かれ、コンバイン袋に詰められてゆきます。
あまり早く通しても籾が残ってしまうので、急ぎながらも丁寧に「稲こき」します。

お昼近くになると秋晴れの良い天気になり、少し暑いくらいでしたが、順調に脱穀作業を進めてゆきます。

籾殻を取り除いたワラ束をまとめて、運びやすくようにしています。

ワラは当園農場の自家製たい肥作りに使います。

夕方、無事に脱穀作業を終える事が出来ました。
翌日は「はさがけ」に使用した三脚や単管、まとめたワラ束の搬出、脱穀した籾から籾殻を取り除いて玄米にする「籾摺り」作業です。

稲は刈り取り後も生きており、稲穂や籾殻の油分、養分がじっくりと籾米が浸透するため、旨味が増すと言われています。
機械火力乾燥で短時間で乾燥させる流通米とは、光沢のある白さとツヤ、旨味が違います。
今年は記録的な猛暑の影響で、乳白米や未成熟米が発生し、全国的に米の等級低下が広がっております。厳しい自然条件でしたが、細かな栽培管理で最善を尽くしたお米です。
是非、お召し上がり下さい。

<追記>
籾摺りから1週間後、途中、ニンジンやゴボウの収穫作業もありましたが、本日(10/20)より新米あきたこまち天日乾燥米の販売を開始しました。
まずはご予約頂いておりましたお客様への出荷から始まり、来週より本格的な出荷が始まります。
ネット販売(当園HP,ヤフーしらかば農園店、amazonしらかば農園店)や電話注文でお米を販売しております。
今年で14年連続となる特栽米「あきたこまち天日乾燥米」を食べて下さい。