9月14~16日までの3日間、ニンジン1回目の収穫が行われました。

昨年は、長雨、日照不足の影響で根腐れや収量低下で不作の年になりましたが、今年は平年通りの収穫になっています。
今年の夏大根は高温・少雨の影響で夏どり大根は収量が大幅に低下し、ニンジンにも影響があるのではと心配しながら栽培管理をしていましたが、発芽率も良く、順調に育ってくれました。
どの畑もそうですが、今年の夏は猛暑と少雨で雑草の勢いが止まらず、とにかく除草作業に明け暮れました。

冷涼なはずの十和田湖高原「田代平農場」でも30℃を超す暑さ。標高が高いだけに陽射しがより強く感じます。
下の写真は、収穫一ヶ月前の8月上旬のニンジン間引き・草取り作業の様子です。草取り作業は平年より1~2回は多く畑に入りました。

収穫1ヶ月前の間引きされたニンジン。スティックサラダによさそうな大きさと太さですが、少し太さが足りない気がしました。

そして1ヶ月月後に収穫を迎えました。
昨年は突発的なニンジンハーベスタ(収穫機)の故障があり、手作業での収穫になりましたが、ハーベスタの故障を直し、本来の収穫となりました。

ハーベスタの収穫は、お米を収穫するコンバインの様な感じです。ニンジンの葉を先端で掴みとり、刃でニンジンとニンジンの葉を切り離します。

そうすると、葉と根が分離され、ニンジンのみがベルトコンベアで出てきて、収穫されてきます。

1回目に収穫されたニンジンの品種は、「時無五寸」。
昔からあるニンジンの品種で、肉質は少し硬めでニンジン本来の匂いと味がします。あーニンジンの匂いが強いって感じがしますが、これが「野菜スープ」の原材料には良い品種です。
野菜スープを煮込む大釜でじっくり煮込んでも、煮崩れが少なく、形あるままにクタクタに煮込まれます。

天候のせいか、形がいびつなものもありましたが、1ヶ月前の間引きした頃のニンジンより肥大化が進み、大きくてリッパなニンジンが収穫されました。このところの寒暖の差でしっかりと肥大してくれました。
ニンジンの収穫は10月に収穫最盛期を迎え、野菜スープの原材料の他に、紫ニンジン等の収穫も予定されています。