6月下旬の2日間、水田の手取り除草を行いました。
農作業繁忙期に突入し、今週の月~水曜まではニンジン畑の草取り、木~金曜は水田の除草と雑草駆除に追われる日々です。

この日は朝から小雨の中での作業になりました。雨合羽を着るのですが、作業で汗はかく、雨で濡れる・・・雨合羽の中はびしょ濡れ状態です。
膝まで水に浸かり、腰をかがめた姿勢での水田の手取り除草は、広大な畑の草取りに慣れた社員でも体力的にも精神的にも音を上げてしまうほど重労働な農作業です。腰痛、筋肉痛で2~3日は、階段の登り降りが苦痛で堪らなくなりますが、農薬を半分以下に抑えた「特別栽培米」の厳しい生産基準をクリアし、さらに最低限に農薬を抑えるために、手取りによる除草と撹拌・中耕作業を実施しています。

下の写真のように、稲と稲の間に雑草が生えてきますので、それらの雑草を手取りし、同時に丁寧に根ぎわをかき回します。
この「撹拌・中耕作業」が水田内に新鮮な空気を送り込み、根に酸素補給と刺激を与え、根張りを促進させます。

雑草は、ノビエ、シズイ、オモダカなど。
雑草に肥料成分に吸われてしまいますので、しっかりと取り除きます。

雨は降ったり止んだりで、雨が上がると雨合羽を脱いで作業。ムシムシ状態が続きます。

1日目は1枚目と2枚目の田んぼの途中で終了でした。

2日目。
雑草も生えている場所と生えていない場所があるので、生えていない場所ではひたすら丁寧に根ぎわ、株間の中耕・攪拌作業を行います。

既に2日目になると、太ももの後ろ(ハムストリングス)や腰が痛い。ペースは落ちますが、泥んこになりながらも頑張ります。
稲の周りをかき回すとヘドロ臭がしますが、土中の藁が発酵した有毒ガスを抜く事にも繋がります。

3枚目の田んぼも無事に作業終了です。
大規模な稲作栽培では真似できない人手による「撹拌・中耕作業」ですが、水田内に新鮮な空気を送り込み、根に酸素補給と刺激を与え、根張りを促進させます。
また、小規模栽培で実際に社員総出で田んぼに入ることで、稲の育ちの状況を見て回り、分けつの状態、葉色を確認が出来ます。

攪拌作業で除草と新鮮な空気が送りこまれ、稲がすごく活き活きで健康的に見えます。


7月の稲作作業は、夏の暑い盛りに田んぼの水を抜いて土にヒビが入るまで乾かし、稲の成長を調節する「中干し」を行っています。