今年で14年目となる「秋田県特別栽培農産物」認定(特別栽培米)の田植えが、5月23日に行われました。
5月に入り、遅霜があったり、朝夕の冷え込みが強く、雪解けが早かったわりには、田植え時期は平年並みとなっています。秋田県鹿角市では田植えのピークは今週末(5/26-27)くらいでしょうか・・・
当日の気温は17℃。曇り空ながら、5月らしい清々しい陽気と爽やかな風が吹き、気持ち良く田植えが出来ました。

田植えは育苗用ハウスより苗運びからスタートし、その田んぼの必要な枚数を並べてゆきます。

田植え機へ苗を渡します。なくなったら補充してゆきます。

田植え機のオペレータが1名。苗の継ぎ足しや側条肥料がしっかりと落ちているか確認する作業員が1名で行いました。

そのほかの社員は、空になった育苗箱を洗い、泥を落とします。

特栽米の栽培では、農薬や化学肥料の使用量が慣行栽培の1/2以下で行う厳しい生産基準があり、農薬使用の有効成分をカウントし、栽培管理簿に記録します。
元肥は豚プン粒を施し、田植えで使う側条肥料は有機肥料を使います。今年はもの凄く価格が跳ね上がりました。
また、育苗時に種籾の殺菌、病気予防のための農薬は使用せず、種籾を60℃のお湯で消毒する「温とう消毒」を行った苗を使用しています。
最低限の農薬のみを使用し栽培してゆきます。

8時からスタートし11時過ぎには田植えも順調に終了しました。

田植え後は、社員総出で捕植作業を行います。
補植作業とは、田植え機で移植出来なかった四隅や繋ぎ目、欠株になった箇所に苗の植え付けを行う作業です。

欠株になった箇所には、2~3本の苗を植え付けていきます。

社員が田んぼに広がり、隈なく田んぼを歩いて補植しました。
大規模な稲作をしているところでは補植作業は行いませんが、小規模での特栽米作りだからこそ、しっかりと自分達の目で行き届く、丁寧な栽培を心掛けています。
田んぼを歩くと、表面は一定ではなく、少し低いところや高いところ、ぬかるむところなどを自分自身で確認ができ、一ヶ月後の除草作業や中耕作業時に役立ちます。

10月初め頃の稲刈りまで、しっかりとした栽培管理でお米を育ててゆきます。
今年も特栽米あきたこまち天日乾燥米にご期待下さい。