水田の中干しを開始して、約3日後に溝切りを実施しました。
溝切りとは、田んぼに下の写真のような「溝切り機」など農機具を使い、田んぼに溝を切り、排水口につなげておく作業です。
溝を切っておくと、排水がスムーズになり、中干しでしっかりと田んぼを乾かす事が出来ます。
また、土中の有害ガスを抜いたり、干ばつになった場合に、逆に溝に水を溜める事になり、効果が高い作業です。
特に当園の1枚目の田んぼは、なかなか排水がうまく行かない田んぼ。
稲刈り時に田んぼがぬかるむと、バインダーで稲刈りをする為、本当に大変な事になってしまいます。コンバインで稲刈りをするのなら、多少ぬかるんでいても平気ですが、バインダーでの稲刈りはそうはいきません。
一度バインダーが動かなくなるまでぬかってしまい、大変な思いをした年があったので、そこからは毎年溝切りをするようになりました。
特に排水が良くない田んぼの端は、2条毎に溝を入れます。それから数メートル毎に間隔を開けて溝を切り、縦の溝と横の溝を十字に繋げ、排水溝に向かう溝に直結させます。
こうする事で排水や水管理が容易になります。
ぬかるむ田んぼで溝を切る作業は大変ですが、収穫時期の作業をスムーズに行うためには大切な作業です。