今年で12年目を迎える「秋田県特別栽培農産物」(特栽米)の「除草・中耕作業」の様子です。

6月19日に梅雨入りした秋田県(北東北)。
今年は九州などの様に早い梅雨入りになるかと思いましたが、平年より4日遅く、昨年より5日遅い梅雨入りとなりました。

梅雨の小雨が降る中、毎年恒例の手取りによる除草作業を兼ねた、中耕作業の様子をお伝えします。
1日目は曇りや小雨…あまりに天気が良すぎると、田面の照り返しで大変なので、このくらいの天気が作業しやすいです。

田の中に生える雑草駆除と同時に丁寧に根ぎわをかき回し、根に新鮮な酸素補給と刺激を与え、根張りを促進させる作業です。


根のまわりをかき回すとヘドロ臭がしますが、土中でワラが発酵した有毒ガスを抜く作用があり、健全な稲の成長に繋がります。

膝まで水に浸かり、腰をかがめた姿勢で行うため、しらかば農園の重労働作業トップ3に入る過酷な作業です。(私見ですが・・・)
腰痛と太ももの筋肉痛が2~3日は続くほどで、特に階段の昇り降りは苦痛になるほど。
毎年作業をしている社員でさえ、体が慣れないです。

雑草は、肥料成分を吸われるシズイやノビエ、オモダカなどです。
葉が矢じりのような雑草がオモダカで、根の辺りに小さな玉のような種(塊茎)を付けます。除草する場合は、これを丁寧に抜き取り、ビニール袋などに入れて種が水田に残らないようにします。
しっかりと除草しているので、年々雑草の数は減ってきているような気がします。

2日目は、曇り空。
早くも筋肉痛ですが、少し時間がかかっても丁寧に作業を進めます。



重労働な作業ですが、当園の稲作には欠かせない大切な作業。
大規模な稲作では真似できない人手による「攪拌・中耕作業」で、田の中に入り、しっかりと稲の成長、分けつの様子を伺えます。
今年は5月の低温で、平年に比べると分けつが遅れています。

大変重労働な作業ですが、少しでも農薬を減らし、健全な稲の成長と安全で美味しいお米を作りたい社員の気持ちがあればこそ、頑張れます。
作業を終えると、やり終えた充実感でいっぱいになります。
新鮮な空気が送られて、稲が健康的に活き活きとして見えます。

6月下旬~7月初めは夏の暑い盛りに田んぼの水を抜いて、稲の成長を調節する「中干し」を行います。