10/8 第3回目 ニンジン収穫
今年の長雨と日照不足の影響が一番大きかったのが「ニンジン」でした。
最後に収穫したニンジンは、気温の低下と共に若干肥大化も進みましたが、小ぶりが多く、例年に比べ、収量がだいぶ減っています。
いつもはニンジンハーベスタで機械堀りしますが、現在、農場担当者は自家製有機肥料作りに使用する「籾殻」集め等で多忙を極め、今回収量も少ない事で手掘りとなりました。
今年は各地で不作が続き、夏場のニンジンは平年の2倍の高値がつきました。
大根はお盆明けからの天候回復で平年以上の収量となっていますが、ニンジンは不作の年となりました。
こちらは9月上旬の初回のニンジンの収穫の様子です。
7月の長雨と日照不足に加え、夏場でも雨合羽を羽織らないと寒かった「やませ」のような低気温が原因の一つではないかと思っています。
また、長雨と高温が交互に続いた時に発生しやすい「黒葉枯病」も一部で発生し、肥大化が進まなかったのも収量減に繋がりました。
昨年良くても今年は減収になるなど、ここ数年の異常気象は先が読めず、安定した生産が難しくなってきました。
気候変動に合わせた育て方、高温耐性品種の選択、排水の良い畑地の作り方など、今年の猛暑対策とは別な来年への課題が見えてきました。
来年も試行錯誤の繰り返しとなりますが、難しいからこそ農業にやり甲斐を感じています。