今年で13年目を迎える「秋田県特別栽培農産物」認定(特栽米)の田植えが5月21日に行われました。

当日は五月晴れの好天に恵まれました。気温は田植えを終えた直後で23.7度。
汗ばむほどの陽気でしたが、時折、5月の爽やかな風が吹き、気持ち良く田植えが出来ました。

田植えを始める前に、近くのビニールハウスで育苗した苗を田んぼに運び、圃場ごとに必要な枚数を並べてゆきます。

側条肥料で使うのは、特栽米用の有機肥料です。
特栽米では、慣行栽培の1/2の農薬や肥料成分もカウントされ、厳格な栽培基準があります。
育苗する際も一般的な種籾の殺菌・病気予防のための農薬を使用せずに、種籾を60度のお湯で消毒する「温とう消毒」を行っています。

苗を田植え機に積み込み、いよいよ田植えのスタートです。

田植えが始まると、移植は田植え機のオペレータが行い、私達の仕事は大きく3つあります。
1つ目は、田植え機に移植する苗を補充する仕事。

2つ目は、側条肥料の補充。

3つ目は育苗箱の洗浄です。

お昼頃まで田植え機による移植作業を終え、午後からはしらかば農園の社員による「補植作業」が始まります。
補植作業とは、田植え機で植える事が出来なかった四隅や繋ぎ目、欠株になった箇所を手作業で苗を植え付ける作業です。

大規模な稲作をしているところでは、補植作業は行いませんが、小規模での特栽米作りだからこそ、自分達で田んぼの中に入り、しっかりと自分達の目で行き届くようにしています。
社員が横に広がり、田んぼを歩いて補植してゆきます。
田んぼに入ると、ここの場所は膝まで沈むとか、遠目で見ると綺麗に移植されているように見えますが、欠株があったりする事などに気付きます。

丁寧に補植作業を行い、夕方には補植作業を終えて、無事に田植えを終了しました。
温暖な日に田植え作業が出来て、苗の活着も順調にゆくことでしょう。
これから1か月後には手作業による除草や中耕作業が予定されています。なるべく農薬を使わず、安全・安心で美味しいお米が出来るよう今年も頑張ります。
ご期待下さい。