稲刈り・はさがけ作業(10/1~3)

今年で11年目を迎える「秋田県特別栽培農産物」(特栽米)の稲刈り・はさがけ作業が3日間行われました。
今年は7月の日照時間が平年に比べて少なかった事もありましたが、8月からの天候回復で順調に生育し、積算気温の到達、登熟度を見て、刈り取り適期を迎えました。

1日目
まずは、バインダーで稲刈りをします。
はさがけをするために、稲穂を束ねながら(結束)刈り取りしてゆきます。

バインダーの後ろで作業する社員は、バインダーの刈り残しや結束ミスに備えています。

稲刈りをしている間に、「棒(はさ)」を組み立てる三脚と単管を運搬し、刈り取った後の田んぼに組み立ててゆきます。
昔は太い木を使って「はさ」を組んだそうですが、今は三脚と単管で少しでも軽くして作業を軽減させています。(でも十分に重い・・・)

既に刈り終えた2枚の田んぼに計13基のはさを組み立てて、1日目は終了です。3枚目の田んぼは稲刈り途中になりました。
本日は、曇り空で気温も低く、はさぐみするには丁度良い天気。暑いとしんどすぎます。

2日目
2日目は、朝から天気が良く、絶好の稲刈り日でした。
午前で順調に刈り取りを終える事が出来ました。天気も良く、稲穂が黄金色に輝いていますね。


他の社員は、刈り取った稲穂を「はさ」の近くに寄せてゆきます。
運搬車も使っていますが、はさの近くにある稲穂は手で運び出します。意外とこれが重労働ですが、涼し気な秋風も吹き、気持ち良い汗をかきながらの作業になりました。


3枚目の田んぼには、はさ組みしませんので、3枚目の田んぼからは運搬車で運び出します。

同時に「はさがけ」もスタート。
二人一組で丁寧にはさがけしてゆきます。
2日目は半分のはさがけを終わり、終了となりました。

3日目
寒暖の差が強くなり、百名山「八幡平」では紅葉が見頃を迎えています。
3枚目の稲を全て運び終わり、後は全員ではひたすら、はさがけです。


全てはさがけが終わった後は、刈り残しや落ちた稲穂を拾い集め、束にしてはさに掛けます。

遠くから撮った「はさがけ」風景。
地元でも滅多に見られなくなりました。しらかば農園以外は、酪農家さんの田んぼくらいかな。
はさがけの手前の田んぼは、稲が倒伏しています。
今年は7月の長雨により、中干しが不十分な田んぼも多く、天候の関係で稲の長さ(草丈)が長い傾向があり、倒伏している圃場を良く見かけます。
当園はしっかりと中干し、溝切りにて田面を固くしていますので、倒伏はしていません。

これから2~3週間かけて、じっくりと天日と爽やかな秋風で乾燥してゆきます。
稲穂の油分、栄養分が下部の米粒にゆっくりと吸収され、艶々とした美しい光沢と程よい甘みを醸し出してゆきます。

大規模、効率化により農地集約が進む中、農作業の機械化・軽減化が当たり前の現代において、逆行するような昔ながらの「天日干し」は、毎年慣れている作業とは言え大変な重労働ですが毎年美味しいと喜んでくれてる当園のお客様のために努力を惜しみません。「低農薬・有機肥料による安全・安心なお米づくり」と「お米本来の美味しさを引き出す天日干し」で安全と美味しさを追求したお米です。

台風14号の進路が気になりますが、こまめに米の水分含有率を測定しながら、じっくりと乾燥させてゆきます。
今からその仕上がりが楽しみです。

しらかば農園の「天日乾燥米あきたこまち」は、10月下旬の販売予定になっております。今しばらくお待ち下さい。